「枕、また失敗した…」——そう思ったこと、ありませんか?
実は私も、数えきれないほど失敗してきました。弾力が強すぎて、朝には首が痛くなった枕。奮発して買った高級枕なのに、高さが合わず結局すぐ使わなくなった枕。安い低反発を試したら、沈むのに時間がかかって、いつまでも頭にフィットしない…。枕難民、本当につらいですよね。
私は、睡眠や寝具の専門家ではありません。でも、家具・インテリアの売り場に23年立ち、たくさんのお客様の枕選びに付き合ってきました。だからこそ、メーカーやお店の都合ではなく、”売り場のプロ”として正直にお伝えできることがあります。
そして最初に、はっきり言い切ってしまいます。「高価な枕=あなたに合う枕」ではありません。 枕選びで本当に大事なのは、たった3つ。順番にお話ししますね。
① 高さ ―― 枕選びで、いちばん大事
私が売り場で断言できるのは、「枕は高さが命」だということ。私自身、高級な枕を、高さが合わないというだけで使わなくなった経験があります。どんなに良い素材でも、高さが合っていなければ台無しなんです。
では「合う高さ」とは? ひとことで言うと、寝たときに”自然な寝姿勢”になる高さです。首や背中に無理がなく、スッと力が抜けている状態。
面白いのは、これは傍から見てもわかること。売り場で実際に試していただくと、ピッタリ合うときは体が自然に横たわります。逆に合っていないと、首がつらそうで、どこか不自然な姿勢に見えるんです。
だから、私のおすすめは2つ:
・できれば実際に寝て試す(自分の”しっくりくる感覚”が、いちばんの正解)
・できれば誰かに見てもらう。自分では気づけない「首の無理」を、第三者は客観的に見つけてくれます
もちろん最終的には、ご自分の感覚が最優先。でも「自分の感覚+人の目」の両方があると、高さ選びの失敗はグッと減ります。
ちなみに、私が売り場でまずお聞きするのは「寝るときは、仰向けですか? 横向きですか?」ということ。ここで合う高さが変わるんです。
横向きで眠る方は、肩幅のぶん、首とマットレスの間にすき間ができます。そこを埋めて首をまっすぐ保つために、少し高さのある枕の方が自然な姿勢になりやすい。実際、横向きの方には、やや高めの枕をお試しいただくことが多いです。
まず「自分がどちら向きで眠っているか」を知るだけでも、選ぶ枕はぐっと絞れますよ。
② 硬さ・弾力 ―― いちばん「好み」が分かれるところ
正直に言うと、枕の硬さに「万人の正解」はありません。高さと違って、硬さは個人差が最も大きく出る部分だからです。
私自身、弾力が強すぎる枕で、朝には首が痛くなった経験があります。逆に柔らかすぎたり、へたってきたりすると、頭が沈みっぱなしでフィットしない。硬すぎても柔らかすぎても、首はつらくなるんです。
では、どう選ぶか。私が売り場で必ずお聞きしていたのが——
「今、お使いの枕の中身は何ですか?」
という質問でした。
低反発、高反発、パイプ、わた、そばがら、ビーズ……中身にはいろいろありますが、今の枕で”しっくりきている”中身の傾向は、あなたに合いやすいもの。逆に、まったく違うタイプに変えると、失敗しやすいんです。だから私は、「今の感覚」を手がかりに選ぶことを、いつもおすすめしていました。
③ 素材(中身)―― 結局、ここが「好み」の本丸
昔ながらの定番の中身を、私の現場感覚で正直にまとめます。「良い・悪い」ではなく、それぞれにクセがあるという話です。
低反発:頭にじんわりフィット。ただし温度に弱く、夏はやわらかく、冬は硬くなりがち。へたると沈みっぱなしに。
高反発:しっかり弾力があって支える。ただ弾力が強く、私は高反発で寝て、起きたら頭痛がした経験も。合うかは試して確認を。
パイプ:通気性◎、適度な硬さ、高さ調整もできる。動くと「ジャリジャリ」音がするので、そこは好みが分かれます。
わた:しっかり詰まったものからふんわりまで幅広く、見た目では硬さがわかりにくい。これこそ試してから。
そばがら:硬めでしっかり。天然素材好きの方に人気。「虫が…」と心配されますが、今の製品ではめったにありませんのでご安心を。
ビーズ:見た目は柔らかそうなのに、実は硬めでしっかり。イメージと触り心地のギャップに注意。
そして最近の流行が、熱可塑性エラストマー(ゲル)系の中身。手触りはブヨブヨなのに適度な弾力があって、テレビやネットでもよく取り上げられています。
最後に ―― “売り場のプロ”だからこそ、正直に言います
販売の仕事をしていると、正直、高い商品をおすすめしたくなります。それが「普通」です。
でも、こと枕に関しては、私はそうしません。「高額な枕が、あなたにフィットするとは限らない」——これは、23年売り場に立ってきた私の、決め台詞のような本音です。
高い枕を買って安心するよりも、困っている人が、自分に本当に合う枕を、気持ちよく選べること。
そのほうがずっと大事だと思っています。
ちなみに——私自身が愛用しているのは、1,000円のそばがら枕です。あれだけたくさんの枕を見てきた私が、たどり着いたのがこれ。だから、声を大にして言えます。値段じゃないんです。
枕選び、まずこの4つから
①今使っている枕の「中身」を確認する(合う素材の手がかりになります)
②自分の寝る向き(仰向け/横向き)を知る(高さの目安に)
③できれば実際に試して、誰かに寝姿勢を見てもらう
④「高価=良い」で選ばない
※今後この「快眠ベース」では、タイプ別に”試す価値のある枕”を、実際に確かめたうえで正直に紹介していきます。
私が選んだ1000円のそば殻枕について知りたい方はこちらをご覧ください↓

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